仕事仲間とちょっと洒落たカフェに入った。
不釣り合いな二人連れが居た。
お嬢さん系つまりキレイにした派手ではない身なりのたぶん大学生の女の子、と疲れたスーツに痩せっぽちの疲れたオジサン。すぐにわかった。
流行りの〝パパ活〟だ。
女の子は適当すぎる生返事を時折返し何度もスマホ見ながらクリームのたっぷり乗ったなんちゃらフラペチーノをつついていた。
オジサンはなんてことないホットコーヒーを前に必死のパッチで喋っていた。
オジサンはしみじみ言った。
「いやぁ登録して君と出会えてほんまに良かったわ。こんなに腹割って話せるんあなただけやわ。会社やったら意地張ってるしな。家やったら布団被って寝てるもん」泣きそうになった。

お嬢。あんた、オジサンの気持ち考えてみ。考える気ないやろうけど。
キモいし。はよ時間過ぎたらええくらいにしか思ってへんねやろうけど。
ならあんたそんなんするんやめぇな。
でもなにかの理由があるんやろう。なら、ちゃんとしようや。オジサン。あんたもや。そんでええんか。ほんまにええんか。けど逃げたらあかんよ。
しょーもないお金使いなよ?お二人さん。
そうして手にしたお金はあったかい?そうして過ごした時間はあったかい?二人が帰った後仕事仲間が言った。
「醜いなあ」私は返した。
「楽しいんかなあ」楽しかったらいいな。ちょっとでも。
お互いが本当に楽しい瞬間がありますように。
ちょっとでもそのコーヒーが本当に「美味しい」と思えますように。
二人が去った後の二つのカップを眺めた。